ハイブリッドオーディオラック
ASRシリーズを信じられないほど
進化させました数多くの様々な振動研究を経て到達した、最新の制振テクノロジーをASRⅢに注ぎ込みました。初代ASシリーズから受け継ぐ伝統のダイキャストフレームと棚板を踏襲しながら、音色を決定づけるほぼすべてのパーツを見直し、新たに専用設計。前例のない大幅なモデルチェンジを行い、クラスをはるかに超えた高い性能を持つ新しいオーディオラックへ変貌を遂げました。
ASRⅢは、ダイキャストフレームの持つ美しいデザインと、スーパーハイカーボン鋳鉄を用いた新しい連結構造による今までにない高い制振効果により、上位機種に迫る上質な音響空間を確実に提供します。
Features特長
01棚板
01棚板
❶ ASRⅢの棚板は、特別仕様のオーディオボード。
しっかりした音を出しながら振動吸収もする
スグレモノです。フラッグシップのCSRと同じようにASRⅢもまた、手間隙をかけて作りあげた特別なオーディオボードと呼べる、こだわりの5層構造の棚板です。「棚板をオーディオボードにする」、発展期のTAOCの技術者が考案したこの独創的な発想は、私たちが世界に通用するような高性能オーディオラックを開発する大きな転機となりました。そして、それは一切の妥協を許さない音の職人からCSRやASRシリーズが選ばれ続ける理由のひとつとなっています。
棚板<オーディオボード>内部には、TAOCオーディオボードに採用されている独自の振動吸収構造「ハニカムコア」を採用。
鋳鉄紛をふんだんに敷きつめたハニカムコアは、振動吸収性と剛性を高次元で実現します。鋳鉄紛の『適度に振動を吸収』『適度に振動を逃がす』2つの性質は、振動エネルギーを熱エネルギーに変換させる摩擦制振テクノロジーとして、音響機器に本来の性能を存分に発揮できる、いわば「最上のステージ」を提供します。
ハニカムコアのサンドウィッチには、厳選した木材や硬質メラミン材を効果的に採用。豊かな音の響き、理想とする音の立ち上がりと立ち下がりを実現しています。
棚枠と棚板は、同系色のカラーリングを採用。全体に一体感を持たせ、主役となる機材を一層際立たせます。-
❷ 棚板は、4つのスパイクの先端でのみ支えられています。
最高級ラックCSRの棚板と同じように、どこにも触れていないことが「大きな違い」をつくります。ASRⅢの棚板は下から支えるスパイクの先端にしか触れないフローティング方式を採用。
機器が載る棚板を、ダイキャストフレームとも干渉しないよう、フレームから出ている4つのスパイクの先端でのみ支持させる振動絶縁テクノロジーにより、棚板が受ける振動を他の段へ伝えず、適度に逃がす構造となっています。
上位機種であるCSRの設計理念である、「サウンドの要(かなめ)となる棚板を、支柱などあらゆるパーツと触れずに独立させる」フローティング構造を踏襲することで、棚板の高い振動吸収性と音質を最大限に活かした、クリアで広がりのあるサウンドを実現しました。
4つのスパイクはすべて高さ調整が可能。重厚な機材の設置にも余裕をもって対応する強度を持つ棚板を、あくまで先端のみを接点としながらも、セッティングに高い安定感をもたらします。-
❸ どこから見てもすぐにASRとわかる美しいフレーム。
職人たちが手作業で作り上げる、大切なアイデンティティです。世界中のどのオーディオラックとも似る事のない、ASRⅢのトレードマークとも呼べる大型ダイキャストフレームは、アイシン高丘が長年蓄積し続けている鋳造技術を用いて完成させています。
工業デザイナーとTAOCが生み出した特徴的フォルムは、初代ASシリーズから代々継承してきた特別なレガシー。 時代を超えて多くの音楽家やオーディオ愛好家に愛され、近年では国内のみならず海外でも高い評価を受けています。
ASRⅢでは、印象を決定づける塗装も大幅に見直しました。シックな高級感を感じさせる落ち着いた質感に仕上げた2色、NS(シルバーメタリック)とNB(ブラックメタリック)を、お使いいただくシーンに応じてお選びいただけます。-
❹ もっと良い制振シートにしました。
見えないところも常に進化させるこだわりで、
シリーズ最高レベルのフレームになりました。TAOCは、目につきにくいパーツにも進化を止めることはありません。フレーム内側の制振シートも、シリーズ最高レベルに強化しました。
従来より高い性能を持つ素材を制振シート(特殊ダンパーシート)に新採用。振動エネルギーを効率的に熱エネルギーに変換することで制振、フレームの響きを整えながら、全体としての性能を飛躍的に向上させました。
さらに、従来のASRではフレーム1台あたり2枚のみだったところ、ASRⅢは新素材の採用とともに倍増、<新しい制振シート×4枚>に増強しました。
シートを設置する位置や枚数によって、制振効果は驚くほど大きく異なります。私たちは、振動をコントロールする「整振」の考え方で解析と試聴を繰り返した結果、「前面に2か所×両側面に2か所」のセッティングが、最も効果的なバランスであるという事を導き出しました。
一見しただけではわからない部位をも、これまで以上に性能を向上させたこの大型ダイキャストフレームは、ASRⅢの進化の象徴です。
❺ 最上段を強力に固定しながら、振動もしっかり減衰させる。
ASRⅢは、音響機器本来の性能を充分に引き出すために、FCセパレーターと同じスーパー・ハイカーボン鋳鉄を贅沢に削り出した天キャップを採用。最上段のフレームをホールドしながら、鋳鉄の素材特性を活かし、音楽に関わらない振動をしっかりと減衰させています。さらに、ASRⅢは天キャップ設計を大きく見直し、ボルトがキャップで隠れるこだわりの構造を採用しました。
2種の部品を加工するため、従来より倍の工程をかけて製作しますが、TAOCが求める機能美と理想とする音質の追及のため、一切の妥協はありません。
いたるところで確かな制振を行うことで、オーディオラック内部での共振をも防ぎ、音の収束が自然かつ、ゆとりを持った音を実現しています。
02支柱
02支柱
「新しい素材×サンドウィッチ構造」研究結果から導いた
新しいこの制振メソッドは、シリーズ誕生以来最大の、
驚異的なアップグレードとなりました。
「FCセパレーター」と名付けた、私たちが考えるオーディオにとって新しい制振アプローチをASRⅢに注ぎ込み、CSRに迫るサウンドクオリティを実現します。
このFCセパレーターは、近年手掛けたCSRの開発と最新の研究結果の中で得たデータと経験をもとに紡いだ、まったく新しい本物のアップグレードファクターです。
さらにFCセパレーターを最高クラスの品質で完成させるため、従来よりもさらに高い振動吸収性を持つ <スーパー・ハイカーボン鋳鉄>を素材に採用。CSRの鋳鉄紛入り支柱に追従する振動減衰と遮断性を両立しました。
「FCセパレーター」と名付けた、私たちが考えるオーディオにとって新しい制振アプローチをASRⅢに注ぎ込み、CSRに迫るサウンドクオリティを実現しました。
新たに設計したアッパージョイント・アンダージョイントと、鋳鉄製アンダースペーサーの3種の鋳鉄パーツを贅沢に使用してフレームを上下から制振するFCセパレーターは、クリアな音質を妨げてしまう不要な振動を徹底的に取り除き、上質な音響空間を実現します。
パーツの厚みや形状によってオーディオラック全体の性能や効果を大きく変える影響がある事を、私たちは創業以来伝承してきた経験から知っていました。
開発の最終段階では、あらゆる音源と共に試聴と検証を繰り返し「整振」を行い、私たちが求める理想的なバランスを突き詰めました。
03脚部
03脚部
脚部もCSRに近づきました。
ASRⅢは自らの可能性を追い求め続けます。ASRⅢは、CSRのオリジナル鋳鉄製スパイク&スパイクインシュレーターを基に、新たに専用スパイク脚部を設計しました。ラックの脚部がスパイクとスパイクを受ける側のどちらも鋳鉄製である場合、鋳鉄の振動減衰特性と、スパイク接地による振動絶縁性の組み合わせから、低域から中低域にかけての解像感と高域のS/Nを飛躍的に高める効果があることが、近年の研究の中でより明確になりました。
ASRⅢの脚部は、安全面からもTAOCの新しい考え方を継承しています。一般的なスパイクは、受ける側から外れてしまうと転倒や落下により重大な事故になりかねません。
そこで、ASRⅢでは、CSRと同様に深受け型スパイクプレートを新たに設計。横方向への追従性を持たせ、スパイクのずり落ちを予防します。
新しいTAOCを象徴するスパイク脚部は、使うほどに上質さや便利さを感じる機能性を実現しています。
Line upラインナップ
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ASRⅢ-1S-NS/NB
● 重 量: 10kg ● 耐荷重:100kgまで -
ASRⅢ-2S-NS/NB
● 重 量: 20kg ● 耐荷重:一段当たり100kgまで
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ASRⅢ-3S-NS/NB
● 重 量: 28kg ● 耐荷重:一段当たり100kgまで -
ASRⅢ-4S-NS/NB
● 重 量: 38kg ● 耐荷重:一段当たり100kgまで
Spec/Finish仕様・仕上げ
- フレーム
- アルミダイキャスト
シルバーメタリック(NS品番)、ブラックメタリック(NB品番) - 支柱
- アルミ
シルバーメタリック(NS品番)、ブラックメタリック(NB品番) - 支柱構成
部品 - 天キャップアッシー:スーパーハイカーボン
ジョイントアッシー:スーパーハイカーボン
スパイク&スパイクカップアッシー:スーパーハイカーボン - 棚板
- 5層構造ボード:W・500×H・22×D・450mm
リバーシブルカラー仕上げ(半つや) - 脚部
- ブラック
- 棚板
- 1段当たりの耐荷重100kg、全体の耐荷重400kg
Customizeカスタマイズ
あなたのオーディオラックに、棚板ユニットと支柱セットを追加することで、
お好みの段数、支柱長さのオリジナルラックを作る事ができます。
こんな人にオススメ
● 自分の機材が棚にピッタリ入るようにしたい
● 熱を持つアンプ等のために棚間に高さが欲しい
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棚板ユニット
●内容
・フレーム(棚枠)
・棚板(ハニカムコア仕様)
・棚板支持スパイクネジ
・鋳鉄アッパージョイント
・鋳鉄アンダージョイント
・鋳鉄アンダースペーサー
・制振シート●仕上 ※フレーム部の塗装色です。棚板はリバーシブル。
・シルバーメタリック(NS)
・ブラックメタリック(NB) -
-
支柱ユニット
● 仕上: シルバーメタリック(S)、ブラックメタリック(B)
● 直径: 30mm
型番の見方
●型番一覧
ASRⅢ-P418S/B <棚間寸法:180㎜・支柱長さ:162㎜>
ASRⅢ-P423S/B <棚間寸法:230㎜・支柱長さ:212㎜>
ASRⅢ-P428S/B <棚間寸法:280㎜・支柱長さ:262㎜>
ASRⅢ-P433S/B <棚間寸法:330㎜・支柱長さ:312㎜>※棚間寸法は、支柱と鋳鉄ジョイント・スペーサーを組み込んだ時の棚間の寸法を指します。<L:支柱の寸法です>
Optionオプション
オーディオボードユニット
アナログプレーヤーの深く豊かな音を
余すことなく響かせるASRⅢの棚板サイズ(500㎜×450㎜)を超える大型アナログプレーヤーのセッティングを可能にした、こだわりの大型オーディオボード(700㎜×530㎜)を開発しました。
ラックの最上段に追加セッティングするという革新的な構造は、ASRⅢの性能をさらに向上させ、フラッグシップCSRに迫る優れた音質を実現。アナログプレーヤーの深く音楽的な表現力を余すことなく引き出します。
●特長
❶TAOCの独自技術である鋳鉄粉ハニカムコアを
サンドウィッチした5層構造を採用。最高クラスのオーディオボードにふさわしい圧倒的なスケールは、いかなる重厚なプレーヤーも余裕をもってセッティングできます。
❷ASRⅢと同様にスーパーハイカーボン鋳鉄を
連結部に採用。高い振動減衰性により、針の先端まで振動を整えた上質な音響空間を提供します。
❸ボード底面と本体の接地面には
POLONシートを採用。制振性と本体へのキズ付き防止機能を同時に実現します。
❹本体色に合わせたNS(シルバーメタリック)、
NB(ブラックメタリック)の2色展開。シーンに合わせてお選びいただけます。
●内容
棚板、固定板、棚板支持スパイク、支柱、組立てネジ
●寸 法:W 700×D 530×H 33mm
●重 量:14kg
●カラー:シルバーメタリック(NS) / ブラックメタリック(NB)●型番一覧
ASRⅢ-AD-NS/NB
キャスターセット
●内容
・ロック付き×2、ロックなし×2
・静耐荷重: 120kg/1個
・キャスター径:Φ60mm
・スパイクからキャスターに変更した場合、
ラック全体の高さが65mm高くなります。
商品に関するご注意
※TAOC製品はすべてオープンプライスになっております。販売価格は、販売店にご確認をお願いいたします。
※鋳鉄製造方法に起因する凸凹が製品表面にみられますが、性能には影響はございません。